Flash ライブプレイヤー開発【その1】
次世代サービス推進室 川上 です。
前回のエントリーでは、Flash Videoのプレイヤー開発【その4】としまして、
「Flashビデオのストリーミング配信」と「配信プロトコル」についてご紹介しました。
今回は、Flash Videoのプレイヤー開発【その5】をご紹介する予定でしたが、
予定を変更しまして、「Flash Media Serverを利用したライブプレイヤー開発」
について、ご紹介させていただきます。
Flash Media Server(以下「FMS」)を利用したライブ配信は、USTREAM、ニコニコ生放送など、
現在、最も注目を集めている映像配信技術の1つです。
Flash PlayerがインストールされているPCなら気軽にライブ配信、視聴ができるのがウリで
今後Flash Player(最新版10.1)はAndroid搭載のスマートフォンなどにも対応してきている
ため、今まで以上にライブ映像が身近なものとなってくると思います。
「Flash ライブプレイヤー開発」は全3回を予定しています。
1.「Flash Media Live Encoderによるライブ配信」
2.「カスタムライブ配信プレイヤーの作成」
3.「カスタムライブ視聴プレイヤーの作成」
第1回目のテーマ
「Flash Media Live Encoderによるライブ配信」です。
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1.はじめに
FMSを利用して、ライブ配信するには2つの方法があります。
1つ目はFlash Media Live Encorder 3 (以下「FMLE」)を使う方法です。
FMLEはスタンドアローンアプリケーションです。そのため、Webページに組み込むことは
できませんがアプリケーションを起動するだけで、すぐにライブ配信することが可能です。
FMLEを利用した配信では、On2 VP6やH.264でライブストリーミングで配信できる他、
視聴環境に合わせたマルチビットレート配信が可能です。視聴側のプレイヤーでFMS3.5の
新機能ダイナミックストリーミングを組み込むことにより、帯域幅にの変化を検出して
最適なストリームにスムーズに切り替わります。
2つ目は配信アプリケーションをカスタムで作成する方法です。
Flash Player内臓の「Sorenson Spark」でライブエンコードされ、配信することが可能です。
音声は「NellyMoser」やFlash Player 10からVoIP用途として利用可能となった「Speex」
コーデックに対応しています。Webページに埋め込んだり、独自のインターフェイスや
スキンのカスタマイズを行う場合はこちらの方法となります。
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2.ご準備いただくもの
・ Flash Media Server 3.5
■ダウンロードサイトはこちら(※1)
・ Flash Media Live Encoder (最新版は3.1)
■ダウンロードサイトはこちら(※1)
・ Webカメラもしくはその他カメラ(入力デバイスとしてPCが認識するもの)
・ マイク (PC内臓マイクでも可)
(※1)ダウンロードするにはAdobe IDを取得する必要があります
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3.Flash Media Server の設定
・FMSの最新版(現在は3.5)をローカルPCにインストールします。
ローカルPCにインストールした場合、Windowsでは以下の場所にディレクトリが追加されます。
C:\Program Files\Adobe\Flash Media Server 3.5\
このフォルダ内にある applications ディレクトりに注目して下さい。
フォルダ内にはあらかじめ live と vod の2つのアプリケーションが既に存在しています。
FMSでストリーム配信を行うにはこのアプリケーションフォルダ単位で、必要なアセットを
用意します。
・ストリーム配信メディアファイル (.flv、.f4v、.mp4、.mp3など)
・サーバーサイドスクリプトファイル (main.asc)
・Shared Objectファイル (.fso)
・設定ファイル (application.xml)
今回はテスト用として sample という名前のアプリケーションフォルダを作成します。
sampleフォルダの中に入り、今度はストリーム配信用のフォルダ streams を作成します。
さらに streams フォルダの中に入り、配信インスタンスフォルダ myinst を作成します。
これで、FMSの準備は完了です。
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4.FMSの起動と停止
FMSをインストールすると、スタートメニューの Adobe フォルダの中に Flash Media Server 3.5
というフォルダが作られ、FMSの起動・停止を行う為のショートカットが生成されます。
・FMSの起動
(1) Start Adobe Flash Media Server 3.5 を選択します
(2) Start Flash Media Administration Server 3.5 を選択します
・FMSの停止
(1) Stop Adobe Flash Media Server 3.5 を選択します
(2) Stop Flash Media Administration Server 3.5 を選択します
・FMS管理コンソールを開く
Flash Media Administration Console を選択します
ライブ配信する前にFMSを起動させ、FMS管理コンソールを開いておきましょう。
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5.デバイスの接続
・Webカメラを接続します
必要に応じてドライバーをインストールしておきます
・マイクの接続
コントロールパネル/サウンド/録音 使用するマイクを「有効」にしておきます
※Webカメラ、マイクが複数ある場合は、予め利用するデバイス名を確認しておきましょう
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6.FMLEを使ったライブ配信
・FMLEの起動
スタート/すべてのプログラム/Adobe/Adobe Flash Media Live Encoder 3 を選択します
・プリセット
Presetのプルダウンメニューから最適化されたオススメ設定を選択することができます。
Bit Rate(配信する最大帯域幅)とFormat(映像コーデック)、およびマルチビットレート
配信するストリーム数によって決まります。
(1) Video
・Device:使用するWebカメラを選択します
・Format:H.264、VP6から選択します
(H.264はFlash Player 9.0.115以上、VP6はFlash Player 8以上で動作します)
・Frame Rate:フレームレート(1秒間に何コマ配信するかを決めます)
・Input Size:Webカメラの入力サイズです
(Maintain AspectRatioにチェックしておくと縦横の比率が固定されます)
・Bit Rate:配信ビットレート(Kbps)です。値が高いほど綺麗な画像を配信できますが、
高すぎるとサーバーに負荷がかかったり、ネットワーク環境によっては映像が
途中で途切れる原因になるので、適切な値に設定しましょう
・Output Size:映像の出力サイズです
・Crop:映像の上下左右をカットします(ピクセル単位で指定します)
(2) Audio
・Device:使用するマイクを選択します
・Format:サウンドフォーマットを選択します
・Channels:ステレオかモノラルを選択します
・Sample Rate:マイクのサウンドキャプチャ周波数(Hz)です。値が高いほど高音質となります
・Bit Rate:配信ビットレート(Kbps)です。値が高いほど綺麗なサウンドを配信できますが、
高すぎるとサーバーに負荷がかかったり、ネットワーク環境によっては音が
途中で途切れる原因になるので、適切な値に設定しましょう
・Volume:サウンドの出力音量です
(3) Stream to Flash Media Server
・FMS URL:FMS接続URLです(後ほど説明します)
・Stream:配信ファイル名です
FMS接続URLについて、以下のようなフォーマットとなります。
{配信プロトコル} :// {サーバー名} / {アプリケーション名} / {インスタンス名}
・配信プロトコル (rtmp、rtmps、rtmpt、rtmpe、rtmpte) (※1)
・サーバー名 (ホスト名 + ドメイン名)
・アプリケーション名 (3.で説明したアプリケーションフォルダ名)
・インスタンス名 (デフォルトは _definst_)
(※1:配信プロトコルについては、前回のエントリーを参照下さい)
上図の例:
・配信プロトコル : rtmp
・サーバー名 : localhost
・アプリケーション名 : sample
・インスタンス名 : myinst
・配信ファイル名 : live.flv (.flvは省略)
・ライブ配信の開始・停止
上記設定が完了し、モニターにカメラの映像がきていることが確認できたところで、
『Start』ボタンをクリックします。
設定が正しければ、ライブの配信が開始されます
『Stop』ボタンをクリックすると配信が停止します
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7.最後に
以上が「Flash Media Live Encoderによるライブ配信」の方法となります。
Flashでライブ映像を配信するだけであれば、この方法が手順が一番シンプルです。
配信アプリケーションはアドビ社が提供しているので信頼性も高く、H.264やVP6といった
高画質、高圧縮のコーデックで映像を配信することが可能です。
今回はローカルPC上にFMSをインストールしましたが、ライブ映像を数多くの人達に安定
して提供するには、負荷分散させて配信するネットワークが必要です。
それが、CDN コンテンツデリバリネットワーク(Contents Delivery Network)で、
Jストリームでは大規模な配信に対してもスムーズに配信するために、国内最大規模のCDN
活用しさまざまなサービスを提供しています。
JストリームのCDN
Jストリームのライブ配信サービス
次回は、Flash ライブプレイヤー開発【その2】として
「カスタムライブ配信プレイヤーの作成」について解説致します。
ご期待下さい。
【関連記事】
Flash Videoのプレイヤー開発
■Flash Videoのプレイヤー開発 【その4】
■Flash Videoのプレイヤー開発 【その3】
■Flash Videoのプレイヤー開発 【その2】
■Flash Videoのプレイヤー開発 【その1】


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